兵庫県佐用郡佐用町の智頭急行/久崎(くざき)駅・平福(ひらふく)駅の2駅をお送りします。
佐用町では、町の中心であるJR佐用駅などをupしていますが、智頭急行で佐用町内他の駅を今回はお届けしたいというものです。
それではまず「久崎駅」から。
-智頭急行/久崎駅-
・路線 智頭急行智頭線 (上郡-智頭間)
・開業 1994(平成6)年12月3日
・訪問 2008(平成20)年7月
・1日あたり平均乗車人員 80人/日 (2016年)
・近隣の都市駅 (上郡方面) 上郡駅⇒3駅
(智頭方面) 佐用駅⇒隣駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 5時間34分
大阪駅から: 2時間44分
※AM9:00発での最短時間
▼駅名標の周辺です。
[くさき」ではなく、「くざき」と濁ります。
現・佐用町にある智頭急行の4駅の中で、唯一の旧・上月(こうづき)町の駅で、他の3駅(佐用・平福・石井)はすべて旧・佐用町の駅です。
旧・上月町としてはJR上月駅に続き、当時2番目の上月町の駅誕生となったのが1994(平成6)年の事で、11年後の2005(平成17)年に現・佐用町の駅となりました。
隣駅表示の「さよ」は佐用駅の事です。町名だと「さよう」ですが、駅名だと「さよ」という不思議な事になっています。これは1955(昭和30)年までの町名の読みが「さよ」だったもので、この時に町名は「さよう」となったものが、駅名はこれについていかなかった為、このような現象になっています。
▼駅周辺の案内です。
これも前回記事の苔縄駅同様、どこへも行っていないのですが、遠からぬ距離のものもあり、どこか1か所ぐらい行っても良かったかな、と後になって感じたものでした。
①どんぐりの家・くるみの家
②笹ヶ丘荘
この2つはほぼ一体なのですが、①は自然体験型のログハウスで、②は町営の温泉付き宿泊施設であり、日帰り入浴も可能という事で、旧・上月町時代は地図に「♨久崎温泉」などと載っていたものですが、最近の地図では確認できない事が多い気がします。
駅からの距離にして約1km、徒歩15分程度で行けるというので、ここに来られたらおススメの1位と個人的には思っている所です。
③上月城公園 歴史資料館
山中鹿之介最後の地として知られるのが上月城で、その城跡に資料館がある格好です。毛利軍・織田軍の激しい攻防の歴史を知ることができるといいます。
④ビッグスライダー
これも①②の敷地内にある施設ですが、当時長さ351mもあったすべり台は「日本一のすべり台」といわれていましたが、その後2011(平成23)年にリニューアルされて長さは100mほどになってしまっています。施設の維持が困難になってしまったのでしょうか…。
⑤飛龍の滝
久崎駅より南東へ約3kmの地点にあり、少し頑張れば歩いていけるかな、というところです。滝の途中で流れが変化していて、それが飛龍に似ている事からこのように名づけられたといいます。
▼沿線駅同様高架駅舎で、また前回記事苔縄駅同様に、智頭急行の特急非停車で、各駅のみの停車駅ながら、ホームは2面2線もあって、交換設備もあるという事で少々格上感もありました。
両ホームはそれぞれ階段で下りる形で、これらを繋ぐ跨線橋等はありません。
トンネルの向こうが町の中心である佐用方面で、手前が上郡方面です。
▼高架ホームを階段で下りていきますが、その階段は上部が吹き抜けで、何本も続く骨組みで支えられています。屋根は波型のもので、また壁面には特に掲示物はありませんでした。
この階段を下りていくと、途中の踊り場で合流していて、ここで互いのホームを行き来することができます。その踊り場にもベンチがあり、ここで待合も可能という訳です。
▼時刻表がありました。
何故下半分しか撮っていなかったのか謎ですが…
大体1時間に1~2本という感じでした。
▼両ホームをつなぐ踊り場を下りる階段はこんな感じで、ここから駅舎を通らずしてそのまま外へ出れてしまいます。この構造はやはり智頭線あるあるですね。
コンクリートの柱が壮大に何本も建っていて大変荘厳感があり、1日80人ほどの乗車しかない駅とは思えませんでした。
▼上の階段を下りた先の様子です。
前が駅舎になりますが、駅出口としてはこの手前の通路で出られるので、ここを通って出る必要がない状態です。
▼上の写真の駅舎の中です。
こんな風に曲線の通路になっているのが面白く、この駅の特徴の大きなひとつでもあるかと思います。
▼久崎駅の駅舎です。
楕円形の独特の駅舎が印象的であり、また前面に花が彫りによって描かれているというのも何とも印象的でした。
外壁の多くがガラスタイルで構成されていたりして、なんだかんだ情報量の多い駅舎、であることも感じました。
寄った時間帯が暗くなりゆく頃だったので、下側駅舎全体像の写真はかなり暗いカットになっています。
▼駅舎内はトイレも設置されていて、その入り口正面がトイレだったりします。
これは駅舎というよりトイレの役目の方がメインかもしれません。ここを通らずとも駅へ出入りできるという点も含め、外付けトイレという感じも…。
▼久崎駅最後のカットは駅周辺のカットです。
高架が見える所の正面からと、側面からと。
穏やかな街並みではありますが、人家や会社がチラホラ見られます。
さて、ここまで久崎駅でした。
次は、平福駅です。
-智頭急行/平福駅-
・路線 智頭急行智頭線 (上郡-智頭間)
・開業 1994(平成6)年12月3日
・訪問 初訪問-2004(平成16)年7月
・1日あたり平均乗車人員 26人/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (上郡方面) 佐用駅⇒隣駅
(智頭方面) 大原駅⇒3駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 5時間39分
大阪駅から: 2時間32分
※AM9:00発での最短時間
▼この駅は正直ちゃんと寄っていないのでカットが雑で、列車の停車時に撮ったり、バイクで外側からだけ訪ねたり等、つぎはぎになりますが御容赦下さい。
まずは駅構内にて。駅名標をちゃんと撮れていないのでこのようなカットからスタートです。これは車内から撮っておりガラス越しである事がちょっと分かってしまいますね。
平福は宿場町として有名で、この智頭急行沿線きっての宿場町当時を色濃く残した街並みを誇るエリアです。それだけにあまりちゃんと寄れていないのが残念ですが…
そのような街であるにもかかわらず、駅利用者として1日あたりの乗車人員はわずか26人との事で、結構寂しいものがありました。
▼ホームから出口へ向かうところです。緩いスロープを経て出口へと至ります。
和風建築の塀と門でお出迎えですが、ここもまたこれで駅を出る事となり、駅舎はその出た先の右側にあります。
この沿線はなぜ駅舎を通らずに駅から出られる構造にしたのか?謎です。
またホームは2面2線あり、反対ホームへはここに少し覗いて見える構内踏切で行き来できます。
ここもまた特急の停車しない「各駅停車」のみの停車駅ですが、交換可能となっています。また沿線で珍しい、高架駅ではなく地上駅の構造で、階段を下りて出口へ…という構造ではない駅です。
▼平福駅の駅舎裏手(ホームからのカット)です。
これでだいたいどんな駅舎か分かってしまいますが、残念なことに表からのカットが実に雑にしか撮れていないので、これで察してください、という感じになります。
宿場町を象徴する見事な和風建築の駅舎です。
上の久崎駅と同じ日に撮ったのですが、当時久崎駅は初訪問で、ここ平福駅は2004年に既に初訪問していたので飛ばしたというのと、2004年の初訪問時の写真が当時の雑なものしかないのが災い?しており、この駅のカットは今ひとつの結果となっています。
▼最後に平福駅の駅舎です。
これが先述の「雑」なカットです。
雑というよりぼやけ切ってしまったのですが、これより上の写真は2008年当時のもので、この下の2枚のみ2004年初訪問時のものです。
昔撮った写真は訳も分からぬまま加工しまくっていて、気づいたらこんなにボヤけてしまった、という具合です。なのであくまで雰囲気としてお送りしている次第です。
また「近畿の駅百選」駅でもあります。こんな素晴らしい駅が1日平均26人しか乗っていないのは実に勿体ないですね。せめて観光でもっと来てほしいところですが…、この辺りは列車よりも車の方が便利、というのも大方のところで。
この平福はロケ地としても多く使われ、その街並みの素晴らしさは…窓越しには見た事がありますが、一度じっくり訪ねてちゃんと撮ってまたここでお送りしたい、と思います。
以上、平福駅でした。
この2駅にて本記事終了です。