続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

智頭急行/苔縄駅 (兵庫県赤穂郡上郡町)

兵庫県赤穂郡上郡町智頭急行苔縄(こけなわ)です。

上郡町では、上郡駅河野原円心駅をUPした事がありますが、今回はこれらの間にあるこの駅の御紹介です。

智頭急行苔縄
・路線 智頭急行智頭線 (上郡-智頭間)
・開業 1994(平成6)年12月3日
・訪問 2008(平成20)年7
・1日あたり平均乗車人員 8人/日 (2016年)
・近隣の都市駅 (上郡方面) 上郡駅⇒隣駅
        
(智頭方面) 佐用駅⇒3駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 5時間24分
            大阪駅から: 2時間35分
          ※AM9:00発での最短時間

駅名標の周辺です。

この沿線は殆どが高架駅につき、どこの駅でもこのように見晴らしが良く、站雌雄篇がどのくらい都会で田舎なのか?よく分かります。

町の中心地である上郡駅からは約5km離れていますが、もうすっかりカントリーな風景になっていました。一面緑でとても目に優しそうでした。

今から12年前の2008年の様子ではありますが、今もそれほど大きくは変わっていないと思います。

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苔縄駅周辺の名所案内が写真と地図付きで紹介されていました。

この駅周辺はちょこっと歩いただけなんで、正直な話これらのどこにも行ってないのですが…

①大避神社のコヤスノキ

 県指定有形文化財の天然記念物であるコヤスノキ叢林です。大避神社は「おおさけ」と読みます。

金華山法雲寺

 「きんかざん ほううんじ」。ここは駅に至近で苔縄駅から徒歩5分で行けます。とりあえず行っておきたいところですね。行かなかったの勿体なかったですが…

南北朝時代建武年間(建武の新政の頃)に赤松則村の開基として創建されたという、この辺りならではの経緯をもつお寺です。

日本最大級といわれるヒノキ科のビャクシンという樹が植生しており、樹齢推定約700年といわれています。南北朝時代からだとそういう事になりますか。そんな訳でこれもまた兵庫県の天然記念物になっているという事です。

千種川

兵庫県内屈指のアユ釣り場として知られ、毎年解禁期になると多数の釣り人が糸を垂れて腕を競うという、釣り人たちにとっての大きな存在です。

④鍛治宝徳印塔

高さ108cmの花崗岩製の西播を代表する貴重な宝徳印塔との事です。

大鳥圭介生誕の地

おおとりけいすけ、ポテチンのギャグで一世を風靡し、京唄子とのコンビで…ってそれは昭和の喜劇役者・鳳啓助の事で、この大鳥圭介(1833-1911)はここ上郡の生まれで、戊辰戦争で各地を転戦した軍人であり、学者であり、様々な顔を持つ幕末~明治期の偉人です。

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▼ホームは1面1線のみです。

特急の停車しない各駅停車のみの停まる駅で、智頭線ではこの場合は大抵の駅が1面1線です。ここも御多分に漏れずという訳です。

向こうは上郡方面で、町の中心上郡駅まで5kmながら、全然違う世界で、いたるところ緑の景色、それはもう緑一色、リューイーソーです(笑)

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 ▼上の写真を更に詰め寄ってアップにしたものです。

ひたすらに続いていく緑の大地、そのものでした。

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▼上郡方面を眺めると山と田んぼしか見当たらず「秘境駅」ではないかと思わされますが、さにあらずで、家々も学校もありました。それなりに駅前なのかなという感じで。

向こうにの山すそに見えている学校は「上郡町立赤松小学校」で、この2008年当時は現役で稼働していましたが、この後2012年3月をもって閉校となってしまいました。

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▼高架の駅舎から駅前広場を見下ろした様子です。

駅前広場やや左側を見た感じですが、広場や舗道の床などそれなりに整備はされているものの、何があるという訳でなく、ひたすら田んぼが広がっていました。

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▼駅前広場へ降り立ちました。

床面の整備具合は見えますがやはり、自然いっぱいの風景でした。

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▼駅前広場を右側へ出て、いわば駅前通りにあたる道路です。

山に向かって続くだけの道でした。やはり何もないですね。

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▼上の写真と反対向きのカットで、こちらはさすがに駅の高架がある訳ですが、向こうに家並みも見えます。家の建っている場所が線路で分断されているような格好になっているのですね。

高架の外側に駅名表示がありました。

また高架線路のサイドに、上郡町のイメージキャラクターである「円心くん」が貼り付けられていました。

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▼高架ホームと階段周辺です。

右側に駅舎がありますが、ホームからはこの階段を下りてそのまま出口へ達するため、駅舎を通らずに駅を出る事となります。駅舎は単に「下の階にある待合室」というところですね。

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苔縄駅の駅舎です。

駅舎そのものに駅名の表示はなく、駅前広場の入口に石碑で駅名表示があるという、市役所のような表示の仕方でした。

駅舎を通らずに駅から出られるこの構造は、智頭線の沿線駅に多数見られ、ひとつの特徴とすら思えました。しかし建物が建っている分だけ勿体ない気がします。

1日に10人も乗らない駅にこれだけの設備を維持しているというのもすごいと思います。

そんな感じで上郡町で唯一upしていなかった駅のお届けでした。

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