続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

岩手/花巻② 時の鐘から

岩手県花巻市岩手/花巻① 花巻市役所への道につづく記事です。

(2012年11月当時)

▼前回記事は花巻市役所まででしたが、その隣にあるのがこの花巻城跡で、ここは花巻城の大手門跡とありました。

花巻城は1591年に北秀愛(きた ひでちか)という人物により築城されたとありました。北氏というのは聞いた事がありませんでしたが、東北の大名である南部氏の家臣だそうです。

秋色に色づいた葉が通路に落ちていて、この時は11月でしたが、色とりどりの葉や草などで実に華やかな雰囲気でした。

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▼そしてこの城跡公園内にある、花巻市の観光地としても象徴的な存在といえる「時鐘(ときがね) 」です。2015年に岩手県から有形文化財に指定されています。

建物の下に石垣が施され、周りに池があったりして、かなりの雰囲気を放っていました。

元は1646年に「盛岡城」の鐘として鋳造されたものが2年後に壊れてしまい鋳直されたそうで、その後に花巻城での再使用が命じられたとありました。盛岡城では「小さい」という事で、花巻城に移されたとか。

今でも市庁舎の警備員が毎日午後6時に鐘を撞くのだそうです。

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▼花巻城跡周辺の図が縄張り風に描かれていました。

敷地内に教育機関や公共施設が点在していました。

右側に花巻城の歴史が記されていましたが、最初は鳥谷ヶ崎城と称して10世紀頃まで遡り、安倍氏の居城であったとの事でした。

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▼敷地内には「新渡戸ロード」というのもありました。

花巻といえば宮沢賢治、と自分の中の図式であったのですが、前の五千円札の顔であった新渡戸稲造は・・・、花巻市出身ではないのですが、祖父が花巻の出身(稲造は盛岡出身)で、市内には新渡戸記念館もあります。

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花巻市の前身について の説明板がありました。

市制化は1954(昭和29)年に県内6番目の市として誕生し、平成の大合併で2006(平成18)年に3町と合併して現在に至ります。

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▼上の写真の説明板のバックにあるこの建物は花巻市役所 分室」でした。

市役所分室とはありましたが、いちばん下の写真の玄関横にあるような団体の事務局的な要素が強いようで、細々と存在している感じでした。建物があまりに渋くて出自等知りたかったのですが、この建物に関して調べてもなかなか検索には出て来なくて情報が得られませんでした。かなり歴史ありそうな建物だと思いますが…

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花巻市役所付近にある花巻市民体育館です。

前に立っているコンクリートの高い塔のような不思議な建物に目が惹かれてしまいます。

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 「花城小学校ここにありき」 という事で石碑がありました。

起源は1873(明治6)年の川原小学校が変遷を経て1905(明治38)年にこの地に花城尋常高等小学校としてスタートし、1940(昭和15)年に花巻小学校との統合により、この地から永久に姿を消したとありました。わずか35年の学校としての歴史でしたが、こうしてこの地に存在した事を後世にも伝える為に、1985(昭和60)年にこの碑を造る事となったと思われます。

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▼稗貫農学校跡というのがありました。またも学校跡地です。

前身1907(明治40)年に創立された養蚕講習所であったといい、その後1921(大正10)年に農学校として開校され、宮沢賢治も1年4ヶ月ほど教鞭をとったといいます。

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花巻市民体育館周辺の道路沿いの様子ですが、平面の軒が道に沿うように続いていて、昭和感濃かった感じでした。

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▼日曜大工センターの看板があまりにもインパクトありすぎて撮ったものです。

これはすごいです、なかなか今こんな感じのものは見れないと思います。

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▼同じような建物が並んでいながら、どれも廃墟だろうという感じの軒が並んでいました。

これまた時が停まった感満載でした。

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▼市役所界隈から色々とウロウロしてましたが、旅館が複数見られました。

これらの旅館が現役かどうかは上手く確認できませんでした。

ちなみに花巻には「花巻温泉郷」という温泉エリアがありますが、この花巻駅近くではなく、バスで10何分かかるような少し離れた所にあります。

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▼最後はこの菊の写真です。

花巻市の市の花が菊でした。

ボリューム満点の菊の数々が画面から浮き出てきそうな気すらします。

城跡周りだけでかなり割いた感がありましたが、花巻市の記事2つ目、これにて終了と致します。

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