富山県射水市のJRあいの風とやま鉄道/越中大門(えっちゅう・だいもん)駅です。
射水市では小杉駅をupした事がありますが、今回はその隣駅の記事となります。
-あいの風とやま鉄道/越中大門駅-
【路線】あいの風とやま鉄道線(倶利伽羅-市振間)
【開業】1923(大正12)年10月15日
【訪問】2008(平成20)年8月
【1日あたり平均乗車人員】 1,017人/日 (2018年)
【近隣の都市駅】(倶利伽羅方面) 高岡駅→隣駅
(市振方面) 小杉駅→隣駅
東京駅から: 2時間36分
大阪駅から: 3時間40分
※AM9:00発での最短時間
▼記事タイトルでは「あいの風とやま鉄道」と冠していますが、訪問した2008年当時ではまだJR駅でした。
2015年に北陸新幹線が金沢まで延伸した事に伴い、JRから「あいの風とやま鉄道」の駅となりました。
市内の隣駅にして中心駅的存在の小杉駅に比べると、利用者数では1/3程度にとどまります。
反対側の隣駅は、県内第2の都市の中心駅である高岡駅です。
開業は1923(大正12)年と、小杉駅より24年後であり、関東大震災の発生した年です。広島県に既に「大門駅」が存在していた為、「越中」と冠されました。
▼ホームは2面3線で、両ホームは跨線橋で結ばれています。
右手前は室内型の待合室がありました。
▼これもホームの一角ですが、ラフな柵が低くうねりながら続いていました。いつでも乗り越えて入れそうな…。
ここから見える駅前の建物群は、それぞれ違う高さながら棟がピッタリくっついていて、なんとも不思議な感じでした。
▼駅から伸びている駅前の通りの様子です。
駅の真ん前ではなく、駅前広場のいちばん向こうになる駅前通りの始点にバス停がありました。
この当時はJR駅だったので、バス停標識も「JR」越中大門駅となっていました。
「一日も早く走りたい!! 新幹線の早期全線整備を!!」の文字が印象的ですが、実際に新幹線が延伸してくるのはこの7年後の事でした。
▼射水市コミュニティバスである「きときとバス」の総合案内板というのが出ていました。「きときと」というのは、富山の方言で「新鮮な」「活きのいい」「元気な」という意味だそうです。
この越中大門駅を行き来する便と思われるものですが、便は少ないながら、多数の方面のダイヤが表示されていました。
▼駅前にあった「洪水水位標」です。
ここでは1934(昭和9)年7月11日に、大雨による河川の堤防決壊が発生し、駅でも1m程の浸水があったといいます。当時の射水郡の家屋の大半が浸水し、一連の災害で死者20人も発生したといいます。
▼越中大門駅の駅舎です。1923(明治12)年開業当時のものと思われます。
ひと続きの建物ではなく、屋根は段違いで壁も境がありそうで、後から継ぎ足したっぽい感じがしました。
出入口屋根庇が出ていて、なかなか立派な駅舎で、市の中心駅でない所の駅舎という感じがしませんでした。
2005年に射水市になるまでは「射水郡大島町」という郡部の町の中心駅でした。隣接する町に同郡大門町がありましたが、その町名から「大門」と取られたのではなく、大島町と「大」と大門町の「門」の合名といわれています。どちらも「大」で始まるので分かりにくいですが、「門島」などと「大」を抜く形での合名にはならなかったのですね(笑)