室蘭市ではJR室蘭駅をupした事がありますが、今回は「東」を冠したこの駅のご紹介です。
同支線(室蘭-東室蘭間)
【開業】1892(明治25)年8月1日
【訪問】2009(平成21)年5月
【1日あたり平均乗車人員】 1,940人/日 (2017年)
【近隣の都市駅】(長万部方面)伊達紋別駅→6駅、
(岩見沢方面)登別駅→4駅
(室蘭方面)室蘭駅→4駅
【鉄道での所要時間】東京駅から:6時間38分(飛行機では4時間39分)
大阪駅から: 10時間2分(飛行機では4時間38分)
※AM9:00発での最短時間
▼「東」室蘭、とありますが、駅利用者数は市名を名乗る室蘭駅の3倍で、室蘭本線とその支線に分岐する駅でもあり、実質的な室蘭市の中心駅です。
また、大抵「東」などを冠する場合はその市名駅の隣にありますが、この駅は室蘭駅から4駅先に位置しています。
開業は1892(明治25)年で、歴史上ものすごい大きなことは見受けられませんでしたが、以下のものがありました。
・第2回衆議院総選挙
1890年に日本で初めて衆議院の選挙が行われましたが、その次に行なわれたのがこの年でした。
・初めての「代打」
野球で初めて「代打」というものが認められ(それまでは代役を立てる事ができなかった)、1891年にこの事が制定され, 翌92年に初めて実現した、という事です。
・歯みがきチューブの発明
ヒトはいつから歯を磨くようになったのか?疑問でしたが、古代エジプトよりその歴史があり、また日本では平安時代が最古の記録として残っている、といいます。以後チューブが発明されるまでは粉末式であったりして、まさに歯磨き粉だった訳ですね。
あと、双子で100歳を迎えて話題になった「きんさん」「ぎんさん」もこの年に生まれています。
そんな1892年に開業した頃は、ここが「室蘭」駅でした。しかしそのわずか5年後の1897(明治30)年に現在の室蘭駅が開業した事に伴い、今度は「輪西」駅へ改称されます。「わにし」とはこの駅名標で見える通り、今の隣駅の駅名です。
この輪西駅で定着するかと思いきや約30年後の1928(昭和3)年には、現在の輪西駅が開業して、「東輪西」駅となり、そしてまたわずか3年後の1931(昭和6)年に東室蘭駅となり、以後90年は名も変わることなく現在に至り、やっと定着しています。
ある駅名を名乗っては、他の場所に同名の駅ができては名前を譲っていった歴史を積み重ねていった駅なのですね。
▼ホームは2面4線あり、ここに4番線の表示が見えますが、1~4番線ではなく、2~5番線の4線となっています。(1番線は欠番だそうです)
▼ホームのカットですが、これは中央寄りで、次発列車の電光掲示も見えます。
左側は21:58の次が23:00とは!結構開くな…と。
▼夜の風景から一転ですが、この時はこの東室蘭駅前のホテルに宿泊していたので、ここからはホテルからのカットです。
線路が広大な様子が分かると思いますが、これは貨物駅として稼働している部分もあると思います。
▼線路を跨いだ東室蘭駅の様子です。
ホームの階段を上がって、両側へ出口のある「橋上駅舎」の構造がよく分かる画ですが、両サイドの部分が赤くなってるのがなんとも特徴的で、駅外から駅舎を見た時にインパクトがあるのです。
▼ホテルの窓から見下ろした東室蘭の駅前広場周辺です。
地平に降りて駅舎を撮ったカットが1枚もなくて、右端に写っている赤い建物が駅舎なのですが、正面から見ると赤枠で囲われた駅舎になっていて、なんとも不思議な建物であり、撮りそこなったのが勿体ない限りでした。