たつの市ではJR本竜野駅をupした事がありますが、今回は少し離れたこの駅の御紹介です。
-JR播磨新宮駅-
【路線】JR姫新線 (姫路-新見間)
【開業】1932年7月11日
【訪問】初訪問-1991年8月
【1日あたり平均乗車人員】 1,225人/日 (2016年)
【近隣の都市駅】(姫路方面)本竜野駅→2駅
(新見方面)佐用駅→5駅
●駅名標周辺
この駅を初めて訪問したのは1991年夏の事ですが、それから20年経った2011年訪問時の写真を主にお届けしたいと思います。
本竜野駅は純然たる旧龍野市からの市の中心駅ですが、この播磨新宮駅は平成の大合併までは「揖保郡新宮町」という郡部の町の中心駅でした。現在ではたつの市の新宮地区の中心駅という位置づけです。
姫路から津山を経て新見まで結ぶ「姫新線」の駅で、姫路駅から22km離れたこの駅までが現在のICOCAの使用範囲といいます。
姫新線の中でも東側の姫路-津山間は当初「姫津線」と称していましたが、その姫津線が開業したのが1930年の事で、当時は姫路-余部間の2駅分(約6km)のみだったのですが、その2年後にはこの播磨新宮まで延伸され1932年に当駅は開業しました。
ホームは2面3線あります。
姫新線内においては、本竜野と佐用をつなぐ役割を担う、沿線の主要駅のひとつです。
近年橋上駅舎化されましたが、この沿線内でこれほどの設備投資される駅は少なく、それだけこの駅に対する期待感があるという事かと思います。
ホーム上に自販機があるのも、この沿線上では珍しいと思います。
駅のすぐ前にはブンセンの工場があります。
佃煮でお馴染みの「アラ!」はこのブンセンの商品で、そのブンセンの本社はナント、ここ新宮にあるのです。
この辺りも近年新設された部分で、この当時が2011年の姿であり、2009年頃にできているので、まだまだピカピカしていました。
2010年に橋上駅舎化されて、ガラッと雰囲気が変わりました。
沿線では市内の中心地・本竜野駅とここだけが目立って設備的に進歩しました。投資された訳ですね。たつの市のこの両駅だけが恩恵を受けた格好で、この投資に見合う発展も期待されているかと思いますが、これからどうなっていくのやら…という部分もありますね。
南口への通路の様子です。
右側の看板には「JR線」とありますが、JR以外の電車が乗り入れているのか!と思われそうですが、そんな事は全くありません。純然たるJRのみの駅です。
この辺りでJR以外にも路線が入っているところといえば、姫路から離れていく津山方面で「佐用」駅があり、この駅では智頭急行も走っています。
播磨新宮駅に10年以上行っていない、という方々にとっては想像もつかない画だと思いますが、駅の中にこんなにも長い階段がありました。
とても姫新線の駅とは思えない?!設備が目の前にあってビックリしたものでした。この駅が旧・新宮町にあった頃からでは想像だにつかない光景がそこにありました。
姫路方面は1時間に2本、反対側の津山方面は1時間に1本程度のダイヤとなっています。姫路から離れていくほどに列車の本数が少なくなっていきます。そしてその減り方が結構顕著です。
右側は佐用・津山方面となっていますが、津山まで行くのはかなり少ないです。大体は途中で終点になってしまうので。
●播磨新宮駅 駅舎(北口)
ブンセンの工場がある側で、ブンセンへ電車で通勤している方がいたら非常に便利な出口となります。駅前広場としてはどちらかというとサブ側になると思います。
2011年春にロータリーができたといいますが、このように橋上駅舎化される前は、こちら側に出口はなく一方のみであったので、駅の設備が格上げされ、このように新しい出口も設けられ、と本当にこの駅は発展しました。そういのがはっきり分かるのっていいですよね。
この時はまだできたばっかりで全体的に綺麗でした。
北口は出口がつくられた事自体が画期的?で、ロータリーと時計塔だけ作りましたよ的な感じでしたが、元々出口があってメイン側のこちら南口は色々とあります。
まずはこの駅バス停があり、石のゴツゴツした柱が印象的でしたが、のりばが複数あって、ただの駅前のバス停というよりは、拠点駅感がありました。
駅前広場とその向こうに続く駅前通りの様子です。
「駅前食堂」なんてあるのが、旧の郡部の町の駅前感があります。
駅前通りは川に阻まれ、突き当たりまでの距離が短い状態で終わってしまいます。
●播磨新宮駅 駅舎(南口)
メインの南口駅舎です。
かつて新宮町であった頃からは想像のつかないほどの大きな駅舎となっています。
向かって右に隣接している喫茶店「マルマス」は昔からあります。
この規模でと小都市の中心駅より大きいぐらいですね・
●播磨新宮駅 駅舎'07
2007年当時の駅舎の様子です。
まだ橋上のカケラもない、単なる地上駅舎でした。色は時々変わったりしていましたが。
●播磨新宮駅 駅舎'91
そしてこれは初めて訪問した1991年夏当時の駅舎の様子です。
同じ建物ですが、随分と印象が違います。
電話ボックスがあったり、床が未整備で、広場の境目に柵がなかったりして、カナリア坊とな感じがそこかしこに漂っていました。
こういう写真を撮っておくと、こんなにも変遷が見て取れるんですね、実に素晴らしい、と勝手に思いつつ、播磨新宮駅の駅記事を終わりたいと思います。