島根県出雲市のJR西出雲(にし・いずも)駅、出雲神西(いずも・じんざい)駅です。
出雲市ではJR出雲市駅をupした事がありますが、これにつづく駅を2駅御紹介です。
まずは西出雲駅から。
-JR西出雲駅-
【路線】JR山陰本線(京都-幡生間)
【開業】1913年11月21日
【訪問】2008年10月
【1日あたり平均乗車人員】 301人/日 (2015年)
【近隣の主要駅】 (京都方面)出雲市駅→隣駅
(幡生方面)大田市駅→7駅
●駅名標周辺
今でこそ、出雲市の中心駅である出雲市駅の西隣にある「西出雲駅」ですが、1993年まではこの辺りの地名である「知井宮(ちいみや) 」という駅名を名のっており、特急やくも号の終点駅であった時代もありました。御年輩の方々の中には、いまだに「知井宮」駅の方が通りが良いのかもしれません。
今ではやくもは隣の出雲市駅までしか運行しておらず、この駅から西は運行対象外となってしまいました。また米子駅以西で山陰本線の電化区間はここまでだそうです。
1面2線のホームで、屋根があるのは待合室の部分だけです。あとは野ざらしといいますか。
待合室はなかなか立派な建物で、室内部分と室外ながら屋根のある部分と半々の構造で、屋根が厚みのあるしっかりしたものになっています。
跨線橋は踊り場の部分が設けられていて途中で折れた形になっています。
規模は小さいながらも、かつて特急が停まっていた駅の雰囲気がどこか感じられました。



●跨線橋内
掲示物は見られませんでしたが、とにかくきれいでした。
この沿線ではあまりないくらい?きれいな跨線橋内だと思いました。これが9年前の姿ではありますが、今もそんなに大きくは変わっていないのではないかと思います。
駅内のスペースで、券売機と時刻表と路線図がコンパクトにまとまっていました。
1990年には無人駅になったという事で、当時まだ知井宮駅の名前の頃で、特急やくもも停まっていた中の無人化移行だったのですね。
券売機は壁付けではなく床置きのタイプでした。山陰本線にはこういうタイプのが多いですね。
そして路線図、当駅は山陰本線のみに属していて、上と右のラインがそれに当たりますが、当駅から少し右にある部分で下へ分岐しているのは「木次(きすき)線」です。右上の部分では、上に伸びているのが「境線」で境港へと至り、下に伸びているのが「伯備(はくび線」になります。
それで、当駅の右隣が出雲市駅で、出雲市の中心地かつ一畑電車も同名の駅がすぐ傍にあります。更に右へ少し行けば松江駅があります。松江駅までは650円でしたが、これは9年前のもので、そこから幾分上がったのかどうか?そのくらいの運賃だという事です。米子駅へは1,000円を超える事となります。


●跨線橋外
橋の部分から3本下りていて、真ん中がホームへ下りていくもので、両サイドが出入口のものです。階段がまっすぐ斜めになっているのではなくて、ところどころ折れてアクセントになっているところが平板でない印象を与えます。雑に造ってないというか、気持ちが入ってる気がします。
駅前広場を含めた駅前の風景です。
高い建物がまばらにありますが、それ以外建物が殆どない感じでした。でも田舎という感じでもなく、出雲市駅より少し離れただけの都会とまではいかずとも、そこそこの街かなという印象でした。
駅舎というより駅前バスターミナルの建物ではないか?と思うようなものでした。旧・知井宮駅時代は渋いしっかりした駅舎がありました。
というのもホームから階段を上がって跨線橋を渡ると駅を降りる階段のみであり、この建物はそれとはわずかに離れて建っています。写真の右端に覗いて見えるのが、跨線橋の出入口で、これと駅舎とに僅かながらの距離があります。ただこの建物の中はしっかり駅の機能を有しています。智頭鉄道開通時に新たに開業した駅の数々が同様の構造になっています。


続いて、出雲神西駅です。
-JR出雲神西駅-
【路線】JR山陰本線(京都-幡生間)
【開業】1982年7月1日
【訪問】2008年10月
【1日あたり平均乗車人員】 51人/日 (2015年)
【近隣の主要駅】 (京都方面)出雲市駅→2駅
(幡生方面)大田市駅→6駅
●駅名標周辺
出雲市の中心駅である出雲市駅から2駅から離れた当駅は、かなりカントリーな雰囲気でした。
1982年開業で、島根県の駅では最も新しいという記録を持つ駅です。開業当時の駅名は単に「神西」で、1993年には「出雲大社口」という駅名になりましたが、「どうしたのかな?」と当時正直言って思いました。なぜか?って、出雲大社の近くにある訳でなくて、最寄駅は一畑電車の「出雲大社前」駅なのに、それよりよっぽど遠いこの駅に「出雲大社」の名をつけたからです。
JRとして、出雲大社へいざなう駅が欲しかったのだと思いますが、しょせんは「〇〇口(ぐち)」という駅名であり、「口」がつくのは、「〇〇前」とは違って、その入り口に過ぎない、という事で距離があり過ぎました。この駅名はわずか6年しかもたず、結局は総務庁からの改善要求という形で1999年に元の神西に旧国名を冠する事で、現在の「出雲神西」駅となっています。これ以降JR西日本は駅名改称に非常に慎重になったとの事で、そういった影響を後世に及ぼした駅でもあります。
1990年まで大社線があって、この線に「゛大社駅」があったのですが廃止になり、JRで大社を名乗る駅が無くなってしまったのが、この改称のもとにもなったのだと思いますが、当時の観光客はかなり混乱したようですね。出雲大社へは9kmもあって、バスもタクシーもろくにないという状況では、如何ともし難かったですね。
●ホーム
わずか1面1線のホームです。
道路が立体交差していますが、それ以外はひたすらカントリーな風景が広がっていた、そんな印象でした。
ホーム上の待合室は、隣の西出雲駅と同じような構造で、室内部分と室外で屋根つきの部分と半々ありました。屋根は少しこちらの方が薄い感じでしたが。
下側の写真の手前の柵の横には階段が下りていて、少し高い所にこのホームがあります。
ホームから降りていく階段込みのカットです。
これを下りて駅舎へ繋がります。
運賃箱は駅舎ではなく、このホーム上にあります。そしてその上には各駅への運賃表が載っています。運賃については先の西出雲駅の隣につき、これと大きくは変わりません。
かつて出雲大社口駅を名乗っていたせいか、出雲大社へのアクセスができるような図になっていました。ものすごくデフォルメ化されているように思いますが。湖陵温泉という温泉もあり、国引荘という宿もあります。
色んなものがあるように見えますが、縮尺が分かりにくいので、歩いて行ける所が分かりづらいのがなんとも難点です。
もろに駅の線路の真下という事が分かる簡易な地下道があります。
こういうのも構造力学のもとに造られているんですよね、とてつもなく重い電車が通っても崩れる事のない強度が必要な訳で。
自転車置場がある以外は広いスペースがあるだけに近い駅前です。
駅から伸びている道路も距離にして僅かで、すぐにT字路と交差し、向こうには田園風景が広がるばかりです。駐車場スペースとしてはそれなりに有効活用されていると感じる駅前でした。


●出雲神西駅 駅舎
白壁の和風駅舎で、出雲大社の神殿造りに見立てたのか屋根のてっぺんの先端が出っ張っています。
1日の乗車数平均が50人ほどの駅ではありますが、なかなかの駅舎です。
開業してからわずか17年で2度の改名がなされた激動の歴史を持つ駅ですが、それから18年は安定した歴史を歩み続けています。いつかは出雲大社へのアクセスが整備されるようになればいいなと思うのですが…。そんな期待を少ししながら、この駅の記事を終わりたいと思います。











