といって、浜田駅は以前にもお送りしましたが、改装途中の仮駅舎であったため、新駅舎(現駅舎)の様子を今回お届けしたいと思います。
(2013年3月当時)
●駅名標
これに関しては新旧ある訳ではないので(たまに色が変わったりはしますが…)、特に何という事はありませんが、島根県西部の石見とよばれる地方で、市の中心駅に「西〇〇」と方角のつく駅のある市は、この浜田のみで、隣は西浜田駅となっています。
ホーム自体が前とそんなに変わった訳ではなく、ただ島根の西のキー駅の割には屋根のあるエリアが狭く、都市感がやや希薄な気もします。左に隠れている側のホームは屋根は長いのですが、細いせいかやはり都市感薄いかなと。
これは石見の他の都市である益田や江津が、山口線や三江線など分岐しているのに対して、この浜田は鉄道としては山陰線のみという事もあるのかもしれません。広島と道路網で結ぶという点では、やはりこの浜田がキーになるとは思いますが。
が停まっていました。
米子-益田間で運行とありました、快速アクアライナーを中心に運行されているようです。
「IWAMI KAGURA TRAIN」などと表記されていて、純日本語的なものが英語表記されているパターンですね。写真がとにかく荘厳でカッコいいです。
電光の時刻表がありました。この山陰線界隈、特に石見地方においてはとりわけ希少ともいえると思います。
先述の通りホーム屋根は長く続いてはいるものの、なんとなく貧相な印象を個人的には受けました。簡易な感じとでもいうのか。
山陰「本線」といいつつも、左側の下り(益田方面)はなんとか1時間に1本はあるというところで、1~2本程度です。益田より西は更に本数が減り、1駅ごとに訪ねるのは困難を極め、前に山口県の東萩駅と隣の萩駅を訪ねるのに実に苦労したものでした。
右側は上り(出雲市・松江方面)です。こちらの方がやはり人口的には全然上で、山陰でも都市部につきやはり本数は多めになっています。しかし、特急や快速を除いた黒字だけのダイヤとなとかなり減ってしまい、ここのようになんでも停まる駅は一定の本数がありますが、普通しか停まらない駅では便数が激減します。
この辺が山陰の怖いところで、1駅ずつ行った時は苦労しました、電車が来ないからバスで移動したりとか。
●階段から通路
ホームから上がって来ての構内ですが、とにかくここへ来るとこの文字が飛び込んでくるという「どんちっち」。
神楽の囃子を表現するこの幼児言葉が、石見神楽全体を意味するようになったという事です。この辺りで獲れる魚に冠して「どんちっちアジ」とか「どんちっちカレイ」などとしてブランド的に売っているようです。ノドグロと足して「どんちっち三魚」というそうで。
それにしてもホーム的には以前までとさほど変わらなかったのが、ここへ来るとさすがにガラッと変わりましたね、特に前回来た時は仮駅舎だったので尚更ですが、ここに初めて来たのが1992年、次に96年という感じで来ていましたが、その時期に比べてもだいぶ違いました。
2009年に橋上駅化されたという事で、この当時で4年ほどという事になりますが、きれいでリニューアル感満載に感じました。4年も経ってないのでは?と思うくらいでした。
石見地方の駅でここまで豪華っぽく見えるのは、そうそうないですね、幟なんか並んでたりして。
広場真ん中の神楽のからくり時計が駅前の象徴的な存在です。
駅前にありました。前の仮設の時はあったのか記憶していませんが…、いわゆるデゴイチの動輪だそうです。結構きれいですね。
傍には天皇行幸啓記念としてタイプカプセルのプレートが設置されていました。
●浜田駅 現駅舎
2009年にできた駅舎です。
前回が短期間の仮駅舎であった時の訪問だったので実に貴重なカットをおさめる事ができました。
上部の突出した部分に新しさを感じましたが、ここだけ浮いてるような気もしなくもないなという感じでした。大きいようなコンパクトなような駅舎で、今後の発展の可能性を感じさせるような感じがあまりしませんでしたが、とりあえずリニューアルされて、島根の西部を代表する駅でいてほしいものです。