東広島市では、JR西条駅 をupした事がありますが、これに続いての駅記事です。
-JR寺家駅-
【路線】JR山陽本線(神戸-門司間)
【開業】2017年3月4日
【訪問】2017年3月
【1日あたり平均乗車人員】 記録なし (新駅のため)
【近隣の主要駅】 (神戸方面)西条駅→隣駅
(門司方面)広島駅→8駅
●ホーム
先月、この3月4日に開業したばかりの新駅です。
訪ねたのは開業日でこそないものの、開業して2週間後の事でした。在来線で関西から広島へ移動していた際に、見た事のないこの駅名のホームを見かけ、「こんな駅あったっけ??」と思い調べていたら、この前出来たばかりの新駅だというので、広島からの帰りに寄ってみたものです。
東広島市の中心地区である西条から2、3km離れていて、国鉄が分割民営化してJRになった30年前から、この地区への駅設置が要望されてきたといいます。2009年になって事業案が公開され、2010年に周辺の工事着手となったようです。
新駅につき駅利用者数の記録はありませんが、計画では1,400人/日の利用が見込まれているといいます。ちなみにこの数字は1日約10,000人の乗車利用のある西条駅の約15%にあたります。西条とは全く違う地区として少な目に設定されているという事でしょうか。
ダイヤ的にはこのように(これは三原等東方面ですが)1時間あたり4、5本というところです。
今やすっかりおなじみとなりましたが、線路と平行に並んでいるベンチがここにも設置されていました。待っているそばから次々と電車がやってくる訳ではないので、やはりこのような座れるスペースというのは貴重なものです。
線路に向かう形のベンチだとそのまま立ち上がって、泥酔者の場合はホームへ転落する可能性が高くなるので、このような向きになったといいますが、その効果は表れてきているのでしょうか?
2面2線の橋上駅舎です。
この階段を上がると、改札口になっていて両サイドの出口へとつながっていきます。
上の写真で橋の部分が見えていますが、そこから見下ろした様子です。
向こうの方を見ると新駅らしく更地が広がっていました。
ガードレールのようなもので区切られた通路内となっていました。エレベータが設置されていました。
出来たてホヤホヤの新駅、全てが新しいですね。
●寺家駅周辺案内図
ちょっとわかりにくいですが、駅はこの地図のど真ん中にあって、周りにはこれといったものが特にない状況です。今後再開発とかあるのでしょうか??
左側の広告?を見ていると病院の案内がやたらと多いのですが…
通路が仕切られているのがとても印象的な自由通路なのですが、その仕切り面には看板も少なからず立っていて、今はそこに駅ができるまでの様子をスナップショット的に展示されています。時期が経ってくると一般的な広告になっていくのでしょうか?
まずは南口へと出てきました。
なかなか新駅らしい風景で、そこそこのハコモノは駅前にあるけれど、それらだけという感じで、まだまだこれから感がそこかしこに感じられました。
そのハコモノのひとつである「広島県信用組合 東広島支店」が見えていますが、これは先日4月17日オープンという事で、つい先週オープンしたばかりです。この訪問時は3月であったので、まだ開業していない状態でした。ちなみにYahooの地図で検索してみましたが、まだ出てきませんでした。
南口のバス停には隣の西条駅行きのバスが出ていました。JRバスで平日は1時間に1本程度ありますが、休日になると半減します。単に西条駅に向かうのであれば、JRの方が全然便数が多い形です。もうひとつ芸陽バスというところからも出ていますがこちらは1日3便のみです。
●寺家駅駅舎(南口)
典型的な橋上駅舎の形です。
前の面で両サイドに階段が下りているというTHE橋上駅舎、という感じです。
新駅というと、形的に幾何学模様的なものが多いと感じるのが個人的なところですが、そういう意味では「らしからぬ」感じもします。結構オーソドックスな形といいますか。
1日1500人程度の乗車を見込んで、この駅舎というのはなんかすごいと思います。その程度でこんな大きな駅にしたのか、という感じで。総事業費は20億円といわれ、東広島市が全額負担とありました。かくして東広島市で10番目のこの駅は、このような立派な形でできあがった訳ですね。
ロータリーも整備され、タクシーが一定エリア内に複数台停まっていました。
駅の自由通路にあったものとは違ったタイプでの周辺案内図がありました。
こっちの方が周りの様子がより分かり易いでしょうか。でもやはりこれといったものは特にない感じでした。
この地図は左上が北ですが、国道486号が線路とほぼ平行に通っており、また周辺には池が多いなと感じさせられます。
●寺家駅 完成記念碑
駅前にあった碑です。日分は開業日の日付にて刻まれています。
文面には、この寺家地区だけでなく東広島市の発展の核として期待されている旨が記載されています。そこまで期待されてるの??と正直思いましたが、そうであってほしいとは思います。折角このような立派な駅が造られた訳ですから。
駅すぐ傍から、駅前広場を含めた駅前の目線はこんな具合です。下にテナントのついた高層マンションがありますが、これも散発的に大きなハコモノがあるだけで、この先コレラマンションが増えていくのかどうか…というところでしょうか。しかしここに駅ができなかったら、これらのハコモノもできなかったのかも…とも思いますね。
北口に転じてのカットです。
どちらかというと南口の方がメインかなといった印象です。
こちら側はとにかく更地が多かったです。一方でコンビニがあったりしましたが。
でも駅ができる前はどんなだったのでしょうか?
●寺家駅駅舎(北口)
橋上駅舎では両側同じデザインである事も少なくないのですが、この駅はちょっと違う形でした。色づかいや基本デザインは大体同じですが、この北口の方がやや簡素で、横に伸びている階段部分も建物の芯の部分とは色が違っていて、階段横の壁に大きな屋根が覆いかぶさっているだけの形となっています。これを見るだけでも南口の方がメインかなと感じさせられます。
この北口の方が余計に更地が多く感じたので、発展という伸びしろもあるのかなという気がします。碑文にあったように、この地区だけでなく、東広島市の発展に大きく寄与するような、そんな駅になってほしいなと、ここに行ってみて思いました。