2015年11月29日
ついにこの日がきた…
アンジュルム3度目の日本武道館公演は「福田花音卒業スペシャル」
「スマイレージ」結成当時の4人からただ2人だけ残ったメンバーのうちのひとり、福田花音ちゃんの卒業コンサートです。
この半年前にあたる5月に卒業発表をしてすぐに2度目の武道館コンサートがあって、その日にこの11/29に卒業公演が行われる事が発表され、「まだ半年ある…」と思っていたら、あっという間にやってきましたこの日。
まず、グッズを買う列が超絶長くて、初めて武道館の裏手まで行って並びました。買うまでに2時間かかりました…。
≪入 場≫
そんなこんなであっという間にやってきた開場時刻の17:00。個人的にその日のうちに大阪まで戻らねばならず、逆算すると20:30までしか居られない!そんな事は承知の上であえてこの日曜の晩に東京の現場にやってきた訳ですが、いざ行ってみるとずっと居たい気にもかられました。という訳で、帰り時刻を気にしながら武道館を楽しむ事となりました。
入場して東スタンド1階D列24番、ファミリー席の通路側でゆったり座って観覧、開演の18:00を前に妹分の「つばきファクトリー」、そして「こぶしファクトリー」のオープニングアクトがあり、観覧の注意へ。これが終わろうとする時が最も高まりますね…。
≪本編開始≫
そしてそして、「百」「花」「繚」「乱」の字が1文字ずつバラバラの形で屏風状にステージ上に置かれていたのですが、これの後ろにそれぞれハロプロ研修生が裏について動かしまわっていました。ちょうど昔の「8時だョ!全員集合」の「全員集合」が並びゆく状態のようでした。
18時過ぎについにスタート!ホールツアーの出だしと同様の曲の運びで、最新曲「出すぎた杭は打たれない」からスタート。のっけから最上級にボルテージを上げてきます。
2曲終わったところで最初のメンバー挨拶。初回はスマイレージとして初の武道館、2回目はアンジュルムとして、また3期メンバー初の武道館、今回は全員初めてではないものの、グループ内の核となるメンバー、まろこと福田花音ちゃん(以後「にょんさん」と表記)の最終日、アイドル引退となる日です。
ハロー!プロジェクトではモーニング娘。以外のグループで、このような壮大な卒業式が行われるのは異例で、いかに彼女がこのグループの立役者であったか、ハロープロジェクトに貢献した「功労者」であったか、を物語っていると思います。娘。以外のグループもメンバーが抜ける事はありますが、それらの殆どは脱退的な扱いで、一定期間を務めて満を持して去っていくという形のものではなく、彼女は娘。以外のグループで華々しく「卒業」する初のメンバーということでまずは革命を起こしたと思います。
≪発 表≫
今回の公演ではもちろん全面的ににょんさんの卒業が主題になっている訳ですが、これに伴って?の発表がありました。
●新メンバーお披露目
既にイベントやマスコミ発表などで、お披露目はされていましたが、4期メンバーとなる上國料萌衣(かみこくりょう・もえ)ちゃんのコンサート会場での初お披露目があり、大晦日のハロプロのカウントダウンコンサートで初ステージを踏む事が発表されました。
実質ここが彼女のデビューとなりますが、本日去る福田花音という歌唱の最重要メンバーが抜ける穴を残ったメンバーがどう埋めるのか?その歌割も今後大変気になるところです。
●サブリーダー発表
去りゆくにょんさんからの発表、正直この時「まさか…あやちょ(リーダー・和田彩花ちゃん)卒業?」がよぎりました。「私が卒業したら、初期メンバーはあやちょ一人になってしまうので…」と言われ、次のセリフを待っていたら… 「サブリーダー、中西香菜」ときて、「あぁここでサブリーダーをつくるのか!」と思いました。それで終わりかと思ったらサブリーダーをもう一人、という事で「竹内朱莉!」ときて、2期の年長から2人選ばれた格好でした。2年前大阪を中心に当時の新曲にのせて「ヤッタルチャン大作戦」をつんく♂指令で敢行した2人ですね。
≪一人一人…≫
にょんさんはかねてより、この卒業コンサートでは「今までハロプロの卒業コンサートで誰もやった事のない事をやりたい!」と言っていて、そんな内容も盛り込まれているとかなんとか…と聞いていたのですが、それが「メンバー全員とのデュエット」でした。
自分以外のメンバーが8人もいる訳ですが、その全員と2人だけで歌う、それもただ2人で一緒に歌うのではなく、お互い見つめ合いながら、歌を通して互いの存在を確認し、お別れのメッセージを伝え合っている…、そう感じて涙腺がかなり緩みました。
という訳で、ここからそれぞれのメンバーとのデュエットの印象を。
この直近のホールツアーでは、3期メンバーの曲、2期3期の曲、2期の曲、初期の曲…とメドレー形式で進んでいく部分で、今公演も基本はそのホールツアーに沿ったセットリストかな、という印象でしだか、「じゃあこの辺で3期の曲か!」と思っていたら…
リーダーあやちょとにょんさんのいわゆる「あやかのん」で登場してきました。
この曲ってスマイレージの曲にはなかったと思いますが、あやかのんというとこの曲のイメージが強い、と言われる方も居るようで、Youtubeでみてもよく出てきます。性格的に真逆で特にブラベートでも仲が良い訳ではない、でもずっと一緒に過ごしてきて、いつしか傍にいて黙っていても何の抵抗もなくしっくりくる、それを体現しているこの二人だからこそ、ピッタリの曲なのだろう、と思いました。
元々スマイレージは2010年、華々しすぎるほど華々しいデビューを飾り、これぞ王道のアイドルグループ、というそんな道をひた走ってきていました。当時のハロプロ先輩グループといえば「モーニング娘。」「Berryz工房」「℃-ute」、そのどれもが脅威に感じたといわれるものすごいグループで、その年の日本家コード大賞最優秀新人賞を獲得し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで「最強の4人組」といわれ、ハロプロどころかアイドル界で天下を獲れる、とまでいわれていたグループでした。しかし…
その最強の4人も翌年末には、相次ぐ卒業で2人を残すのみとなってしまい、2期メンバーが4人入ったものの往時の輝きは取り戻せず、連日出ていたTVからもいつしか消えていました…、またこの時から今回のホールツアーが実現するまで丸4年もの長きにわたって、ずっとツアーはライブハウスのみで、そのツアー自体も丸1年できない時期もあり、本当に彼女たち自身がいう「どん底」の時期がありました。
2014年秋、メンバーの増員と新グループ名「アンジュルム」への改名による9人での活動…とにかくめまぐるしい展開に追いつけないファンも少なからず…というところで、そのすべてに関わってきたのが、リーダーであるあやちょとこの日卒業するにょんさん、グループをここまで守り通してきたこの2人なのです。その2人が並び立つだけで、独特の空気感が漂っていました。グループの双璧であり戦友、ハロプロの15年以上もの歴史の中でも、これほどの名コンビはそういないといわれるこの組み合わせもこの夜が見納めでした。
真逆な2人は磁石のNとS、アニメの曲ながら非常にこの2人にしっくりきていました。
2.with佐々木莉佳子(りかこ) 「黄色い自転車とサンドウィッチ」
あやちょとのデュエットまでは、単に「あやかのん」か…と思って見ていたのですが、あやちょが袖にはけ、代わってりかこが登場した時に「?ひょっとしてひとりひとり全員とのデュエット?」と感じました、実際そうなるのですが。
りかことのデュエットに彼女のメンバーカラーである「黄色」のついた曲をもってきたのはなかなか心憎いと思いましたが、りかこはグループでは最年少、それも唯一の中学生という事で、初期メンバーであるにょんさんとは学年にして実に7歳差、妹を見るお姉さんを通り越して、娘を見るようなそんな目をしていたように感じられ、「これからもすくすくと育つんだよ」というまなざしを送りながら、にょんさんは歌っていたように思いました。
3.with相川茉穂(あいあい) 「しっかりしてよ、もう!」
ナント!スマイレージ初期のアルバム「悪ガキッ」の曲でライブでもなかなか披露されなかったこの曲がここで復活!まさかのレア曲という感じでした。
このタイトルがあいあいに向けてのメッセージなのかな?と(笑)
あいあいは去年3期メンバーとして加入した中でも最も経験値が少なく、パフォーマンス面でも不安視されていたメンバーで、当初は必死に踊る姿に痛々しさすら感じた事もありましたが、最近はすっかり慣れて、気がつけば他のメンバーよりも笑顔全開でパフォーマンスしているなという印象すらあります。他の同期メンバーが研修生の中でも屈指のパフォーマンスを誇る存在として名前が通っていたのもあり、かなり気後れもしたのかと思いますが、良い仲間に恵まれ厳しく優しく指導されて、相当頑張ってここまで来たのかな、と。グループでこの1年もっとも成長したメンバーかとも思いました。
にょんさんとも「しっかりした」歌唱で見事に競演しいました。かなり時期が経つまでこの2人の絡みが想像できないほどでしたが、秋の2人のキャンペーンなどでだいぶ打ち解けたのでしょうか。歌を通して卒業していく先輩からエールを送り、後輩もしっかりとこれに応えていた、その姿がとても微笑ましかったです。
4.with室田瑞希(むろたん) 「踊ろうよ」
これまたスマイレージ初期アルバムのレア中のレア曲で、自分もTwitterで「にょんさんのいるうちにライブでこの曲が歌われる事はもうないな」と何度か呟いておりましたが、いやいやどうして…この最後の日に出てきました!
曲前奏部分のセリフに「スマイレージ」なるラップ調のフレーズがあり、勝手に「お蔵曲」かと思っていましたが、この曲来た時は勝手に歓喜していました。
そして相手はむろたん。3期のまとめ役的存在であり、3期で最も歌唱の安定したメンバーでもあります。初期時代をほぼ知らない3期メンバーがこの初期レア曲を歌うのも価値がありますが、この歌える2人で痛快に歌い上げていく姿がなんとも清々しく、にょんさんはむろたんに対しては「アンジュルムの歌をこれから支えていってね」とメッセージを送っているように見えました。
5.with田村芽実(めいめい) 「すまいるブルース」
これまた「スマイル」という全グループ名の入った、自分で勝手に「お蔵曲」と思っていたものでしたが、ここで復活。この曲は特に「須磨入(すまいる)姉妹」という名義での曲で、基本スマイレージ時代からほとんどの楽曲が全員によるもので、こういった一部メンバーものが皆無に等しいこのグループでは本当にレアな曲です。アイドルとしてはかなり異色の演歌調のユニークな曲でもあります。
その須磨入姉妹が一夜限りの復活!めいめいも当時からかなり迫力が増してきているので、その成長を感じられるのも良かったし、ここからはにょんさんと2期との歌唱で、3期より何倍も付き合いが長く、いわゆる「どん底」時代も一緒に過ごしてきた仲間との息の合った競演という感じでした。
この曲は元々はモー娘。全盛期の「カントリー娘。に石川梨華」名義で発売されたシングル曲で、スマイレージが2012年に出した「ドットビキニ」のカップリングとしてカバーされました。
りなぷーとはもっとフワッとした曲とか意外とバラードを歌うかと思っていましたが、軽いポップ調のこの曲をチョイス。相手に個性に合わせて巧みに歌い分けるにょんさんの巧さが光っていました。もちろん相手を見る事で今この時を楽しみつつも惜別のメッセージを送っているようにも見えました。
7.with竹内朱莉(タケちゃん) 「ねぇ先輩」
埼玉コンビのこの2人では屈指の名作といわれたアルバム「②スマイルセンセーション」からの怒涛のナンバーで。最初タケちゃんが登場するや、ボルテージの高いソロダンスを披露、小さな体で大きく踊るタケちゃんの面目躍如といったところですが、にょんさんも一緒になってバキバキ踊ってました。そんなに踊るイメージがない、とスタッフからも言われていたそうですが、そこはハロプロ、それなりに皆踊れるのだな、という部分を見せつけられました。
大阪出身のかななんといえば、この曲しかない、というぐらい彼女の代名詞的な曲で、冒頭から大阪弁でなんやかんやセリフがある曲なのですが、この大阪弁のセリフの部分をなんとにょんさんがやってのける、というなかなか「分かってるな」という演出で魅せてくれました。
セリフの最後には「かななん!ヤッタルチャンになるんやでぇ~」と。これ後からの話で、完全ににょんさんのアドリブだったというのも心憎いですね。普段タケちゃんが歌うパートをかななんが歌っていましたが、彼女のボーカルも本当に飛躍的に向上しました。その事を感じ取れる瞬間でもあったし、にょんさんも最初彼女が加入して「劣等生」と言われた頃の事を重ね合わせて、本当によくここまで来たな、という事を感じ取ったのではないでしょうか?
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…とまぁ、彼女がやりたかった事で今まで誰もやってこなかった事、というのはこの全員とのデュエットですが、1人ひとりと最後の時間を楽しみ、かつメッセージを伝え受取りするのに、これ以上の方法があるのか?というぐらい素晴らしい時間でした。
一回で書き切れないので、ここで切って次に譲ります。まずはここまでのところで、感じたところとか背景とか交えながら書いてみました。