島根県出雲市の一畑電車/雲州平田(うんしゅう・ひらた)駅です。
出雲市では、出雲市駅をupしていますが、今回は少し離れた雲州平田駅をお送りいたします。ちなみに一畑電鉄車の読みは「いちばた」と濁ります。
-一畑電車/雲州平田駅-
【路線】一畑電車北松江線(電鉄出雲市-松江しんじ湖温泉間)
【開業】1914年4月29日
【訪問】初訪問-1990年7月
【1日あたり平均乗車人員】 600人/日 (2012年)
【近隣の主要駅】 (電鉄出雲市方面) 出雲市駅→8駅
(松江しんじ湖温泉方面)松江しんじ湖温泉駅→13駅
●駅名標
松江市と出雲市をJRとは別ルートでつなぐ「一畑電車」の駅名標です。
島根県随一の観光地であるあの、「出雲大社」へもこの電車の駅である「出雲大社前」駅が最寄りであり、JRでは徒歩でアクセスできる駅はありません。
今回記事に載せる写真は特に断りのない限りは2013年1月再訪時のものですが、この駅の初訪問は1990年7月、今から実に25年、四半世紀前の事となります。
当時は現駅名ではなく、「平田市駅」を名乗っていました。
現在でこそ出雲市内にある駅ですが、平成の大合併以前は「平田市」という市が存在し、その中心駅の座にありました。人口3万人ほどの平田市でしたが、出雲市との合併により消滅したのが2005年3月の事で、同日に現駅名になったという事です。
1914年開業で、この訪問時は開業99年であり、昨年が開業100周年の節目を迎えました。
一畑電鉄といえば、こんな風に切符にハサミを入れてくれる事で知られたりしていますが、ここでもこの通り。切符自体が硬券ではありませんでしたが、味があっていいですね[E:sign01]
この写真はここから発つ時のもので、出雲市駅へ向かうのに買ったものです。
出雲市駅までは約20分で到着し、運賃はこの当時は御覧のように400円でしたが、現在は消費税率も変わり410円になっています。
出雲市駅ではJRに乗換が可能となります。反対に松江しんじ湖温泉駅へ向かっても、松江駅とは距離があり、この場合はバス移動等になります(徒歩でも行けます20~30分位かかります)
●ホーム
2面3線のホームで、この駅舎側ホームは幅が広めにとられています。
上側の写真の右端に一輪車がひっくり返って置いてありました、除雪用でしょうか。
下側の写真は反対側ホームの様子です。両ホームが地下階段で繋がる構造になっています。
さすがは旧・平田市の中心駅といったところで、ホーム屋根が長く取られています。
ホームから見えるこの車庫にはいくつかの電車が格納されていました。
意外にも?!一畑電車株式会社の本社機能はこの平田にあります。ややこしい話ですが、一畑電気鉄道株式会社の本社は松江市ですが、一畑電車(株)はその傘下にあります。
「よろこびはこぶ ふるさと電車」の言葉と共に、柔らかなタッチで描かれた一両の電車。なんともぬくもりに溢れたイラストの入ったベンチがありました。
この沿線は大変のどかな光景が続くのですが、それに相応しいイラストだと思います。
●RAILWAYSロケ地
この駅のホームでは2010年の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」のロケが行われており、主演の中井貴一さんをはじめとするキャストが多数揃い、感動的なシーンが撮影されたとあります。この駅で最もアピールポイントになるものかと思います。
監督である錦織良成氏の島根3部作のひとつとされ、元のタイトルは「BATADEN」(一畑電車の略称)という直接的なものだったようです。それにしても40代後半の再就職って難しいなと思いますし、この時期がまたそれまでバリバリ働いてきた自分というものを見つめ直す時期でもあるのかな、という事も思いますね。
●平田一式飾り
出雲市無形民俗文化財とされる「平田一式飾り」がホームにありました。
一式飾りとは、仏具、陶器、茶器、などの一式を自在に使い分け、歌舞伎や映画の登場人物、場面など技巧を凝らして飾り競うもので、元々は神様を慰めるという信仰心から興ったものといわれています。
この人形は島根のゆるキャラ「しまねっこ」を表現したもののようですが、色々検索すると、ラッスンゴレライとやってるものや、機関車トーマスや実にバラエティーに富んだ個体がつくられていました。詳しくはコチラ
こちらは改札を出て、駅待合室内の一式飾りにて作られた「国生み神話」です。
神々の集うこの出雲地方ならではのものですが、新しい国土をつくる事を命じられた神様同士が柱の周りを回って、夫婦として結ばれて、次々と島々ができて今の日本がつくられたというものですが、お皿なんかの陶器で主につくられているのでしょうか?それにしても素晴らしい出来です。
上部に黄色の地で「雲州平田駅」と抜きの形で表示されていました。
そして右側には、「自転車OK」なる案内がありました。車両への自転車持ち込みOKという事です。鉄道と自転車を利用するいわゆる「輪行」愛好者が自転車を折り畳んで電車に乗り込む姿を時々見受けますが、ここではそれは不要で、そのまま乗り込めばよいというもので、滋賀県の近江鉄道などもこれを適用しています。
駅間のみ電車を利用して、周辺は自転車で回りたい、という方々には大変有難い事だと思いますし、レンタサイクルを調達して時間内に電車&自転車利用して旅の幅をグッと広げる事が可能になる、というものですね。
駅の真ん前にあった「生活バス待合所」。
立派な室内型の待合室がありました。
この平田駅から8つほどの路線が出ており、また1日7,8便ほどある路線も少なくなく、通常捉えているイメージとしてのコミュニティバスのダイヤよりも多い印象を持ちました。ただし土日になると便数が減るようなので、休日の旅行利用にはあまり適さないと思われます。
LAWSONが駅の真横にあります。
広場はスペースのみでタクシーが停まっていて、特に大きく歓迎するようなものはなく、という感じでした。
とはいえ、元は市の中心駅であり、沿線の周辺駅と比べればかなり規模は大きく、開けてもいます。

●雲州平田駅 駅舎
2F建てになっているところに、かつての市の中心駅らしさが窺えます。
駅前はロータリー状でもなく、単にスペースがあるだけで、横断歩道ペイントがとにかく目立つという印象が強かったです。
今では一畑電車で松江の方から来て、出雲市側の玄関的役割を果たしている、といったところでしょうか。ここの駅前だと数年前にTVでやっていましたが、「木綿街道」を巡るのがおススメですね。
●旧・平田市駅時代(2004年)
現在の「雲州平田駅」へ改称する前年の様子です。
今と特に変わりはないですが、ガラス張りのスペースが広かったようで、2013年版は出入口周辺しかガラス張りになっていないですね。
●平田市駅・初訪問時(1990年)
今から25年前の旧・平田市駅です。
建物の色はおろか、2F部分の窓の位置も全然違っています。駅名表示も「平」「田」「市」「駅」と一文字ずつ独立したものでした。
しかも2F部分は喫茶コーナーになっていて、市の中心駅らしい雰囲気を色濃く感じられます。
撮り方が下手で全体像がちゃんと撮れていなかった事が悔やまれます。この駅舎の時代の画像を探そうと思ってもなかなか見つからない、貴重なものでもありますので。
よくよく考えてみれば、この駅は自分史上生まれて初めて私鉄駅で撮った駅かもしれません、その位貴重でもあり、もうこの姿の駅が見られない事も含め、中途半端ながら記録として残しておいて良かったな、とも思いました。










