※写真は2012年7月当時のものです。
▼近代化遺産
まずはJR烏山駅前のこの説明板です。
駅記事のラストに日本の近代化に貢献したとして「近代化遺産」に指定されている事を書きましたが、1923年に開業し今年でちょうど90周年を迎えます。
従来の舟運による輸送から鉄道輸送へ転換され、経済の発展、地域の近代化に大きく貢献し今日に至っています。当時の駅舎はドーマー窓という屋根の中の小窓がついていましたが、現在の駅舎はそれがなくなっています。
▼駅前通り
駅前広場を出てすぐの道、駅前の通りになります。
街灯はあまり派手ではないものの、丸い球の形をしたものが並んでいました。
左側の印刷所の看板が若干ずれているようですが、わざとでしょうね。思わず見てしまいます、そういう効果を狙ったものでしょうか。
▼マンホール
現自治体名は「那須烏山市」ですが、これは旧自治体である「烏山町」のものと思われます。
実に分かりやすい、カラスの絵がど真ん中に描かれています。
町の鳥がカラスであった事からきていると思いますが、昔この地に城を築こうとした武将のもとに一羽のカラスが飛んできて、金の幣束をくわえて山の頂上へ落としていったと言います。それが「熊野権現様のお告げではないか」という事でその地に城を築き、そこから烏山という名がついたそうで、この城は一度も敵の足を踏み入れさせたことがなかった、と言われています。
▼烏山郵便局
平成の大合併でできた市で、元々郡部の町だった割には大きな本局を構えていました。
コンクリ色の強いカクカクッとした建屋でいかにも郵便局らしいもの、と感じました。
▼那須烏山商工会館
烏山の代表的な施設のひとつである「山あげ会館」のすぐ近くにある、この那須烏山商工会館。最初この建屋の影が見えた時、これが山あげ会館かと思いましたが、まさか商工会館とは…
色んな市を訪ねていますが、特にコレというものが見当たらない時に、市役所や商工会館を探して、とりあえずその市を訪ねた証にしています。で、この商工会館が意外とそれぞれの地で個性的な建屋を構えていたりします。ここまで個性的なのは珍しいと思いますが、大抵の所は渋い建屋が多い印象ですね。こちらは真逆、どことなくお城のイメージの和風建築で、どちらかというと派手な感じですね。
▼山あげ烏章館
商工会館の向かいにある施設で、7月の第4金土日曜日に市内で行われる「山あげ祭」(国指定重要無形民俗文化財)の「山」づくりの作業が行われたりしているそうです。
なんといっても表の鮮やかな絵に惹きつけられます。
また、この絵の左にはこの施設の担う役割が記されていました。それは「日本一の野外劇 山あげ行事を後世に伝承するための文化的施設」だそうで、1982-90年当時の烏山町長より寄贈の旨も記されていました。
このエリアに入って最初、商工会館を山あげ会館と間違い、次にまたこの建屋を山あげ会館と間違い、いったいどれ??と思っていましたが、次に登場します。
▼山あげ会館
そうです、これこそが「山あげ会館」の建屋です。
三角の屋根が波打つようにして建っていました。
450年の歴史をもつといわれる、山あげ祭の屋台が3台置かれ、祭の様子を本番さながらに紹介する映像があったり、山あげ祭の色々な事が分かる施設なのでしょう。来た時間帯が朝早すぎて、開館前だったので中には入っていませんが…
▼会館入口
それぞれ反対の入口の様子で。
下の2枚中、上側は出た時の側で、下の烏の絵のある分はそこから入ってそのまま通り抜けた先の側になります。
上側の写真から見ると、左に山あげ烏章館、右手前には山あげ会館、その向こうが商工会館という配列になります。
と、いう事で那須烏山市の観光名所的な所はお伝えしましたが、旅はここだけにとどまらず、他にも楽しめたので機会を見て第二弾をあげたいと思います。