鹿児島県阿久根市の肥薩おれんじ鉄道/阿久根(あくね)駅です。
阿久根市は鹿児島県の北西部に位置し、人口は22,402人(2012.7.1現在)で、元来は英祢という字をもって「あくね」と称されていたのが、1451年島津家久により現在の表記になったといわれています。
-肥薩おれんじ鉄道・阿久根駅-
【路線】肥薩おれんじ鉄道線 (八代-川内間)
【開業】1922年10月15日
【訪問】2012年8月
【1日あたり平均乗車人員】 不明
【近隣の主要駅】(八代方面)出水駅→5駅
(川内方面)川内駅→7駅
▼駅名標
今年盆の旅行は前半では長野県を皮切りに、新潟、山形、秋田県の未訪市を中心にめぐりましたが、後半は鹿児島県の未訪市を多く訪ねました。というのも鹿児島だけは全19市中5市しか行ってなかったという、自分の中では「超手薄」状態でした。
で、宿泊地こそ15年前に訪ねた出水市でしたが、その出水を出てやって来たのがここ阿久根市でした。鹿児島に新幹線が開通するまではJR線でしたが、開通後はこの肥薩おれんじ鉄道に転換されました。新幹線駅がない、それまでのようにJRきっぷ(青春18などの)が使えないなどの苦戦要素が出てきています。
駅名標は割に淡泊なライトな印象ですが、下の部分にオレンジを表すマークが描かれているのが特徴です。
▼きっぷ
出水からここ阿久根まで610円です。
5駅で610円というのは正直高いと思いました。距離にしても20km程度なので、JR時代はも
っと安かったのかな。と。私のように未訪だから行く、という物好きは料金は気にはしませんが、主要どころを訪ねようとする方々には飛ばされてしまいそうに感じました。
▼ホームに電車
ホームは2面2線で、
向こうに見える跨線橋でつながっています。
右側が駅舎側で、左側ホームは室内型ではなく後面の壁とひさしだけの待合スペースが設けられています。
列車の前面には駅名標にもあったオレンジのマークがつけられています。

▼オレンジの顔出し看板
ようこそ阿久根へ
という事で、肥薩おれんじ鉄道の顔出し看板で、上のオレンジの部分が3ヶ所、顔が入るようになっています。
下に描かれている色んなオレンジは「おれんじーず」と名づけられていますが、このマスコットキャラクターの募集には全国から911点の応募があったそうです。ちなみにこのオレンジたちは、左からきんかん、温州みかん、デコポン、甘夏みかん、ぶんたん、晩白柚(ばんぺいゆ)で沿線特産の柑橘類だそうです。
▼あくねツーリングSTAYtion
よくある、駅での「かつて稼働した列車の静態保存」と思いきや全然違うものでした。
政府の「地方再生プロジェクト」として認定され実現した「ライダーハウス」で、2008年に廃止となった特急「なは」号が利用されています。
チェックインは車体の隣の管理棟で行います。素泊まりを最大の魅力とし、ホテルや民宿とはまた違ったタイプの宿泊施設です。なので風呂や食事は外で取る事になります。(風呂は市内の温泉で)
料金としては3000円程度で、宿泊料自体は1500円ながらリネン等が別料金の為、このくらいはかかります。ホント泊まるだけならいいかーという感じですかね。
▼駅舎内
ヒラヒラときれいにいくつも吊り下がっていましたが、七夕飾りのようです。
地元の村おこし有志により2002年に始められ、今回で11回目を迎える大きなカボチャを競うコンクールです。
毎年多くの大きなカボチャが運び込まれ、その大きさを競い、150㌔前後の大きさを誇るカボチャが優勝しているようです。大きさにして1㍍級だとか。
▼駅前風景
南国ムードの漂うロータリーが整備された駅前です。
時計塔もあり、横の看板には
「アクネうまいね自然だね」と書かれていますがこれは、阿久根特産品の統一ブランドマークということで昭和63年に作成されたものです。
この日は朝から雲がこのようなひつじ雲で、ここへ来る前の宿泊地・出水はもっとハッキリした形でした。雲が面白いと、景色を撮る時に雲の効果とあいまって素晴らしいものになるのでちょっと得した気分になります。

▼阿久根駅 駅舎
駅舎は昭和24年のものという事で意外と古く、のちに一部(真ん中だけ)改装されて現在の形になったといいます。
2階建てのように見えますが、高屋根の1F建てです。
出入口部分に妻状の屋根をつけて、両サイドに柱を立てて豪華感をもたせています。
ここからは阿久根港を見てきました。港町で海産物も豊富な町なので、こういった方面からアプローチするとよいかなと思いました。

