熊本県水俣市のJR・肥薩おれんじ鉄道/新水俣(しん・みなまた)駅です。
水俣市は熊本県の最南端に位置し、人口は26,460人
(2012.7.1現在)で、公害によりその名が知られる事になった部分も
ありますが、現在ではその分環境面都市づくりを推進している
といわれ、生食も可能なサラダたまねぎは高い評価を得ています。
-JR・肥薩おれんじ鉄道/新水俣駅-
【路線】JR九州新幹線(博多-鹿児島中央間)
肥薩おれんじ鉄道線(八代-川内間)
【開業】2004年3月13日
【訪問】2012年5月
【1日あたり平均乗車人員】 1,050人/日 (2011年)
【近隣の都市駅】
(八代方面)八代駅→11駅 ※新幹線では新八代が隣駅
(川内方面)水俣駅→隣駅 ※新幹線では川内が隣駅
九州新幹線が開業した2004年にできた新駅で、
同時に新幹線として開業した新八代と川内を結ぶ意味合いから
肥薩おれんじ鉄道として在来の駅でも開業しました。
元々は別の名前で信号場だったのですが、水俣市の
新玄関的な意味合いからこの駅名となり、水俣駅は在来の
隣駅で以前より市の中心として存在しています。
新幹線はほぼ1時間に1本ペースのダイヤとなっています。
▼新幹線ホーム
新幹線としては2面2線ですが、新駅らしいこの凝ったつくりに
目を奪われること請け合い、といった具合の見事な内装を誇り、
九州新幹線のどこの駅に行っても特に天井の素晴らしさには
感動させられます。
極言すれば、外へ出て何もなくてもこれを見れただけで、
ここへ来てよかった、と思う所があります。それぐらい
新幹線駅のある事自体が立派なのかもしれません。
勿論駅があるだけでは成り立たないんですが…
▼駅舎内
待合スペース周辺の様子です。
地元の水俣高校や水俣工業高校による様々な作品が飾られ、
しばし見入っていました。


▼肥薩おれんじ鉄道へ
新幹線の駅舎を完全に出てすぐの所で、かつてのJR在来線
であった肥薩おれんじ鉄道ののりばとつながっています。
肥薩側は無人で駅舎も改札もなく、いきなりこのような入口で、
構内踏切でそのままホームへ行くのみです。
ホームは1面2線であり、すぐ下の写真で渡った先の
ホームの両面に電車が来る形で、渡る手前側のホームは
単に通路として機能しているのみのようです。


▼新幹線駅舎裏側
新幹線の駅舎から見ると裏側にあたる、この肥薩おれんじ
鉄道のホームからの眺めです。
▼新水俣駅 駅舎
建築家・渡辺誠氏らの手によるもので、規則的なものでなく、
CGにより発生するランダム的な要素も取り入れつつ作り上げ
られたといわれ、手前のモニュメントも同氏の手による
「新水俣門」として高い評価を受けています。
それにしてもこれだけ立派な駅舎と駅前風景をもちながら、
徒歩圏内でこれといったものに出会えなかったのは残念でした。
この素晴らしい「アート」に出会えたのは無論ラッキーな事
ですが…、水俣らしさをもう少し感じたいなら、隣の水俣駅へ
行った方が良いかもしれません。
周辺を30分くらい歩いてみましたが、いまひとつ成果物?!
に行き当たりませんでした。
そんな若干の後悔を残しつつこの地を後にして、
当日の旅を終えて帰ったのでした。

