糸島市は福岡県の北西部、佐賀県に接する形で位置し、人口は97,996人(2012.2.1現在)で、2010年にこの駅のある旧・前原市と糸島郡二丈町と志摩町の1市2町が合併してできた、平成の大合併でもかなり新しい部類に入る市で、現時点でまだ2年3ヶ月ほどの歴史しかない市です。
魏志倭人伝では「伊都国」とされ、古代遺産の豊富な所で、邪馬台国の有力な候補地ともされています。
-JR筑前前原駅-
【路線】JR筑肥線(姪浜-唐津間)
【開業】1924年4月1日
【訪問】2011年3月
【1日あたり平均乗車人員】 7,189人/日 (2010年)
【近隣の都市駅】(姪浜方面)姪浜駅→6駅
(唐津方面)唐津駅→12駅
▼駅名標
福岡県の西部から佐賀県唐津までを結ぶ筑肥(ちくひ)線の駅としては初登場です。
旧・前原(まえばる)市からの中心駅で、現在は市名が消滅してしまいましたが、その駅名は継承しています。開業当初は単に前原駅と称していましたが、13年後の1937年に旧国名の「筑前」を冠するようになりました。前原市自体も1992年に誕生した新しい市であり、わずか18年で市名としては消滅する事となってしまった短命の市でした。
ちなみにこの訪問時は2011年3月で、糸島市となってからは僅か1年強という頃でした。
駅名下にあるイラストは周辺から出土した銅鏡を表しているそうです。
▼ホーム
ホームは2面4線で、上がったところが改札の橋上駅舎です。以前は2面3線だったのが、筑肥線の複線化により1999年に4線になったそうです。
通っている電車はドアの部分だけが濃い赤で妙に印象的でした。
▼時刻表
左側が佐賀県の唐津方面、右側が東へ向かう博多方面で、福岡空港までは約45分と至近にあります。本数もそこそこあるかな、という印象でした。西行きは幾分少なくなっていますが。
ここに写っているのが乗って来た電車ですが、福岡市交通局(地下鉄)の車両で、白とブルーのストライプは玄界灘をイメージしたものだとか。
▼エスカレーター
ホームからはエスカレーターがでています。
エスカレーターは横に階段があると尚良いかなと感じます。横に階段があると混雑に巻き込まれ続ける事もないかと。
▼自由通路のつきあたり
ホームから上がって改札を出た後の自由通路の端、駅前風景が覗いて見えるところですが、その通路のつきあたりには、このような模様が。
これはやはり駅名標下部にあった銅鏡をイメージしたものでしょうか。
左に階段、右にエレベーターが設置されています。
▼記念定期発売中
駅にあったJAによるものです。市制施行は平成22年1月1日ですが、当時はここにある締切の実に5日前!
福岡県では平成の大合併がある程度進められていたものの、ひとしきり合併が進み市町村数が減った後も、まだ不十分とされ、ここも対象に入ったようで、2010年とかなり遅い時期に合併が進む事となりました。
▼前原市ごあんない
新・糸島市となって時期が経っていないせいか、旧の前原市の名前での地図や石碑がしっかりと存在していました。
前原市自体は合併前は6万8000の人口がいたにもかかわらず市名としては消滅してしまいました…
▼筑前前原駅 駅舎(北口)
橋上駅舎の北側駅舎です。
「ようこそ伊都国へ」の文字と共に天に向かって突き刺さっていきそうな、3本の銀の鋭い棒?!が印象的なオブジェがありました。
駅舎屋根は分度器を半分に割ったようなきれいな円弧を描いていて、周りの角ばった建屋とのコントラストが鮮明で面白い建屋となっています。